ものぐさブログ

徒然なるままにスポーツ観戦

台湾バスケ(TPBL)のプレーオフに向けて

あまりネットで探しても出てこない台湾バスケットボールリーグについて、せっかく現地で見ているので備忘録兼ねて記載してみます。以前書いたように台湾のバスケットボールリーグはTPBLとPリーグ+に分かれています。TVで見る限り盛り上がっていそうなのはTPBL(Taiwan Professional Basketball League)で、私もこちらを見ています。台湾に来て4度目の週末を迎えましたが既に本日の試合が3試合目とほぼ毎週のように見に行っています。ハンナリーズの時もここまでの頻度ではなかったのですが、やはり最初は物珍しさともうすぐレギュラーシーズンが終わるという事で駆け込み乗車です。

チームは7チームで2025/4/27試合開始前の時点の順位表は新北キングス(新北市)、フォルモサドリーマーズ(台中市)、高雄アクアス(高雄市)、新北CTBC DEA(新北市)、台北マーズ(台北市)、台湾ビールレパーズ(桃園市)、新竹ライオネアーズ(新竹市)の順で我らが新竹チームは最下位です。新北キングスにはNBAでも活躍したジェレミー・リンが所属しており、実力もあり大変人気です。渡邊雄太がいる千葉ジェッツみたいなイメージですかね。ジェレミー・リンはとっくに引退したと思っていましたが、リーグの得点ランキング上位に顔を出してバリバリ働いています。新北キングスのホームの新荘体育館には一度行きましたが中々立派なアリーナです。ここは新北CTBC DEAと共用のようでサン・シーロみたいなもんですね。

7チームによるリーグ戦ですが、試合数は36試合でプレーオフに出られるのは5チームまでとなっており、4位と5位がNBAのPlay inのような形で戦い勝者が準決勝に進みます。4位と5位の戦いには4位に1勝が与えられておりここらへんはプロ野球クライマックスシリーズのような感じもします。1位と勝ち上がりチーム、2位と3位が4戦先勝で戦い、決勝も4戦先勝です。ここらへんはNBAを意識しているのでしょうね。

 

本日観戦の試合は桃園市の6位台湾ビールレパーズがホームに5位台北マーズを迎えての試合でプレーオフ行きをかけたとても重要な1戦です。両チームのゲーム差は1ゲームでここでホームの地の利を生かして勝てば並ぶことになります。なお豹のレパードがマスコットとしているのですが台湾ビールも同じ扱いという事で缶ビールと豹のマスコットが並んでいるという中々シュールな演出が見られました。会場の桃園アリーナは台鉄の桃園駅から徒歩で15分ほどの所にあります。会場自体は老朽化が進んでいますがスクリーンなどは大きく観戦には全く問題ありません。どうやら桃園の5番の高錦瑋という選手が人気のようです。試合は台北の方が3ptをしっかり決める一方桃園はインサイドで勝負してラストプレーをしっかり決めて1Qは24‐24の同点で終了。2Qに入ると桃園の方3ptが決まり始めて二桁の点差が付きそうなところを台北が何とか粘って50-45の桃園リードで前半終了。3Qが始まっていきなり9-0のランで台北が一気に逆転し桃園はたまらずタイムアウト。その後何とか追い上げるも3Q終わって70-67の台北リード。4Qに入っても桃園はターンオーバーが多く一時10点差つけられるものの連続3ptなどで一気に追い上げ残り40秒で台北の3点リードで台北ボール。『スラムダンク』の魚住なら「シシューッ」というような場面で桃園は24秒守り切ってラスト14秒ほどで桃園ボール。最後は3pt狙うしかない中で高錦瑋が外してゲームオーバー。89‐86で台北の勝利となりました。最後もう少しデザインされた攻撃でもよかったのにと思いましたが、仕方ないですね。どちらのチームにも特に思い入れがない現地観戦の場合はホームチームに振り切って応援するので、最後は日本語で「行けー」と叫んでいましたが周りの人からするとこいつは何を言ってるのだ?という感じでしょうね。ちなみに隣のおじさんはほとんど試合を見ずにひたすらチアの動画や写真を撮っており、楽しみ方は人それぞれとは言え折角いい試合だったのになんだかなぁと阿藤快のような気分になりました。