EURO2024の日本での放送が全く決まらずVPN経由でイギリスかドイツのサイトにアクセスするしかないかと思っていたのがつい先週で、WOWOWが放送するとなって安堵していたらAbemaは無料で放送するようです。
当初交渉が難航しているからWOWOWから発表がないんだろうなと思っていましたし、客観的にみると既にコアなサッカーファンはCL/EL見るため入っている状況で、EUROを放送するからと言ってそこまで爆発的に視聴者は増えそうにない中で高額の放映権は払えないだろうなと見ていました。実際にグループリーグが22時、1時、4時で決勝トーナメントは1時、4時という見にくい時間帯ですし。今回に関してはWOWOWとAbemaがお金を出し合って何とか交渉したのでしょう。
スポーツに金を払って見るという文化が希薄な日本で深夜のサッカーをAbema Primeでとなると大して加入者も増えず、それならいっそ無料にした方が宣伝効果があるという判断でしょうか?スポーツ好きの私は飲みに行くのや昼飯を我慢してでも金払って見てみたいという感じですが、大多数の日本人がそうではないですしね。放映権自体は上がる一方で次回W杯が気がかりです。
EUROはリアルタイムで見たのはEURO2000からで、準決勝でオランダ相手にカテナチオの神髄を見た試合が未だに今まで見たサッカーの試合で一番です。オレンジ色にスタジアムが染まる中PKを外しまくるオランダ代表は滑稽を通り越して哀れでした。決勝でイタリアの優勝を確信する中で土壇場で追いつかれて「ヴィルトールって誰やねん!」と深夜に叫んだ記憶があります。
ということで簡単に展望でも。とはいうものの一部の国や選手しか知らないですし、詳しく知りたい方はワールドサッカーダイジェストでも買ってください。多分写真入りの特集やるでしょう。
開催国はドイツ。フォーマットは4チームx6グループという事でグループリーグ3位の上位4チームまでが決勝トーナメント進出です。勝ち点4あれば抜けられる感じですね。勝ち点3なら運次第。選手の質で言えばフランス、ポルトガル、イングランドあたりが抜けていて、それを追うのがスペイン、ドイツ、オランダ、ベルギーあたりか。
クロース兄貴と一日でも長くサッカーをという意気込みのドイツは順調に育っているムシアラ、今シーズンブレークのヴィルツと中盤から前は揃っているものの結局はCF次第。フュルクルクが先発では優勝はしんどいような。かといってハヴァーツがトップになるアーセナル方式もどうなの?という気がします。とはいえグループリーグは問題ないでしょう。ドイツに次ぐのは地味だけど常に勝ち上がるスイスか?
ここは分からないですね。イメージ的にはスペイン>イタリア>クロアチア>スペインというような3すくみ状態で全勝で抜けるチームは無さそう。ということでアルバニア相手にきっちり勝ち点3を取れれば勝ち点4以上で抜けられる気が。メンバーで言うと年々ショボくなるアッズーリと上手く世代交代できていないクロアチアと比べて、全盛期ほどではないもののタレントの揃っているスペインが少し抜けている感じ。モドリッチは5大会連続出場ですか。EUROデビューの時はクライフのようだと言われていた記憶が。
イングランドが抜けててデンマーク、セルビアが追う形か。スロベニアはオブラクくらいしか知らんなぁ。昔で言えばザホヴィッチ。ライプツィヒのシェシュコという若手の選手がブンデスでゴール量産しており注目されているらしいですがブンデス見てないですし。イングランドは戦力充実ですが穴はサウスゲートか。ベリンガム、フォーデン、ライス、ケインがいれば何でもできそうですが、そこでつまらんサッカーになるのがいつものイングランド。
フランスとオランダの2強がすんなり抜けるかどうか。フランスは強いですね。W杯はアルゼンチンに譲ったもののここ数年実力No.1。CFが少し物足りないからエムバペをそこに置くのか左WGに置くのか分かりませんが、グリーズマンとエムバペがいればその周りにチュアメニ、カマヴィンガあたりをおいて何とかなるのがズルい。DFは何故かサリバではなくウパメカノ。ここだけが心配です。逆にオランダはCBばかり充実しているものの前線は小粒で決勝トーナメントには行くでしょうがよくてベスト4くらいですかね。ポーランドのミリクは大怪我したようで残念です。しっかり休んでください。
黄金世代で何も勝ち取れなかったベルギー。デ・ブライネやデ・ケラーレがクラブで存在感示していても結局ルカクが点を決めてくれないと上には上がれません。とはいうものの流石にこのグループは1位で抜けるでしょう。順当に1位抜けしたら準々決勝でD1位のフランスと当たるのでそこで真価が問われます。ルーマニアはゲオルゲ・ハジの息子がいるというだけで個人的には推しです。ベルギー以外は混戦ですが3位は他グループとの勝ち点になるので案外ここから3チーム抜けるかも。
若手からCR7まで戦力充実のポルトガル。フィーゴ、ルイ・コスタがいた頃から好きなチームです。「VIVA! CALCIO」でルイ・コスタのフィオレンティーナに憧れた世代です。ポルトガルは後ろの方にも人材豊富ですし上位進出が期待できます。ネドヴェド、ポボルスキーがいたころと比べると人材は小粒になったものの、自国リーグのスパルタ・プラハ、スラヴィア・プラハ勢に海外リーグのソウチェク、シックあたりが絡んで面白そうなチェコ、ギュレル、ユルドゥズと前線の若手がブレイクし始めているトルコの2チームが2位争いですかね。メフメト2世の異名であるFatihを名乗るものとしてはトルコに勝ち上がってほしいところ。
24チームから16チーム勝ち抜けのため、W杯の32チームの場合と比較して若干トーナメント表が読めないですが面白くなりそうなのは準々決勝くらいからです。以前は16チームで決勝トーナメントから準々決勝だったのでW杯よりレベルが高いと言われていましたが、さすがにチーム数が増えすぎてちょっとそこまではという感じです。日本代表が出ても決勝トーナメントには行けると思います。クロアチア優勝、セルビア準優勝の旧ユーゴコンビは1000倍くらいオッズがついているようですが、さすがの水原元通訳も大谷に26億の借金返すためUber Eatsで稼いだ金をオールインはしないでしょう。優勝は先に書いた7チーム+イタリアの中から出ると思います。