ものぐさブログ

徒然なるままにスポーツ観戦

2023-2024 UEFAチャンピオンズリーグ決勝

2023-2024 UEFAチャンピオンズリーグ決勝の舞台はサッカーの聖地イングランドのウェンブリーで、カードはボルシア・ドルトムントVSレアル・マドリー。決勝トーナメントはドルトムントPSVアトレティコ、PSGを、レアルがライプツィヒ、シティ、バイエルンを撃破しての勝ち上がり。準決勝終わったときにはPSGとレアルの決勝でエムバペが決めてPSGにタイトル置き土産にレアルへ移籍なんて考えましたが、そんなおとぎ話のようにはならなかったようで。

視聴環境の関係からドルトムントは今シーズン初観戦です。レアルはGKをクルトワかルニンかという議論があったものの、ルニンが直前にインフルエンザという事もありクルトワ先発。ただしこれがなくても先発はクルトワと言われていたようです。実況は西岡さん、解説は風間さん。西岡さんによるとここ4シーズンの決勝は1-0が多いとのことでやはり慎重なゲームが多い模様。

 

試合開始直後にピッチに乱入者で中断。この手の妨害に対しては厳罰を求めたいところ。政治的な主張であろうと目立ちたがりyoutuberであろうとやってる事は同じでスポーツに対する冒涜です。ドルトムントの監督は前半15分を落ち着いて入りたいと言っていたようでかなり慎重な立ち上がり。20分頃フンメルスからの綺麗なスルーパスにアデイェミが反応して完全に1:1になるもクルトワが上手く守って先制ならず。その後数分後にフュルクルクがオフサイドラインぎりぎりで抜け出しシュートを打つもポストに嫌われる。数字上のポゼッションはレアルだがチャンスを作っているのは完全にドルトムント。ボールをもってチャンスと見るや一気に人数かけて攻撃を行う形が利いています。レアルはチャンスらしいチャンスを作れず0-0で前半終了。試合内容からしてリードして終わりたかったドルトムントとドローで十分のレアル。世界中のサッカーファンが「あぁこれは終盤にレアルが決めて勝つやつだ」と思ったことでしょう。

後半に入りレアルが徐々に適応しだして攻める事ができるようになり拮抗した状況が続き、そのため選手交代するのもリスクがあり中々難しい状況。あれだけ攻められていた中でハーフタイムで修正してくるのはさすがアンチェロッティです。73分にクロースのCKからカルバハルが上手くディフェンスの前に入ってヘッドで先制。その数分後にサイドを崩してベリンガムが中央でシュートするも何とかシュロッターベックがブロック。82分にドルトムントのディフェンスラインの横パスのミスからヴィニシウスに繋いで追加点で2-0。ドルトムントはあまりにもったいない失点ですが、打ちやすいところに出したベリンガム、しっかり決めたヴィニシウス、流石です。86分に鋭いクロスをフュルクルクがヘッドでゴールするも少し出ておりオフサイド。後は選手交代で後ろを固めたマドリーがしっかり守り切って2-0で2年ぶり15回目のビッグイヤー

98年にミヤトビッチの一発で久々に7回目の戴冠をした後、00、02と勝ってからはベスト16の壁を越えられずリヨンとかに負けていたレアルが10回目を取ったのがアンチェロッティ1次政権でそこから10年で6度の欧州制覇ですか。凄すぎますね。恐らく数日後にレアルへのエムバペの入団が発表されるのでしょうが、エムバペどこにいれる?と皆が思ったことでしょう。ただアンチェロッティなら間違いなく上手くシステム変更しながら適合させるのでしょう。ペレスの下で上手くやっていけるのはアンチェロッティだけとも言われていますが、そもそも40代の時にACミランベルルスコーニに「4バックにしろ」とか「2トップにしろ」とか言われながら上手くあしらってタイトル取った人ですからそれに比べれば楽なもんでしょう。

なお来シーズンからチャンピオンズリーグのフォーマットは大きく変わります。2次リーグからベスト16一発勝負になって20年ほどで、個人的にはワールドカップにしろチャンピオンズリーグにしろ、4チームx8グループの後に上位2チームの16チームの決勝トーナメントというのが完成形と思っているので変更後フォーマットには違和感しかないですね。スーパーリーグ構想への対抗かと思いますが。