ものぐさブログ

徒然なるままにスポーツ観戦

藤井聡太のようなマンチェスター・シティの終盤力

2024/4/13のブログでプレミアリーグの3強の31節終了時点での勝ち点、残す主な対戦相手、ヨーロッパのコンペティションなどについてコメントし、その中でシティに関してハーランド次第では残り全勝もあり得ると書きましたが、まさか本当に全勝で駆け抜けるとは。CLで準々決勝でレアルにPK負けしたためリーグに専念できたというのもあるでしょうがそれにしても終盤は強いですね。アーセナルもアウェイのトッテナム戦、マンU戦を勝ち切るなど力を見せましたがその少し前に負けたアストン・ヴィラ戦が悔やまれます。とはいうものの優勝するには結果的には1分でもダメでシティ同様全勝するしかなかったと考えると、自力優勝ない中で全勝したシティを褒めるべきでしょう。

昨年度との比較ではどうだったのかと見てみると、今シーズンのアーセナルは28勝5分5敗で得失点+62であり、実は昨シーズン優勝したシティの28勝5分5敗、得失点+61とほぼ同じ。つまりアーセナルは昨シーズンのシティのレベルまで勝ち点を積み増したものの結果的に28勝7分3敗と昨シーズン以上に負けなかったシティに及ばなかったということになります。ギュンドアン、マフレズが抜けて中盤が厳しいかなとシーズン前は思っていましたが、コヴァチッチ、ドクの補強で上手く回した感がありますしフォーデンの覚醒もプラス要因でしょう。来シーズンはデ・ブライネ、シルバがいよいよキャリアの晩年に差し掛かり流石にフル稼働は厳しくなるものの、自慢の資金力で新たに生きのいい若手を獲得するのでしょう。

 

シーズン終盤に連勝を続けアーセナルリヴァプールにプレッシャーをかけ続け、彼らがこけたらスッと首位に立つこの感じ、どこかで見た事あるなと思っていたらまさに藤井聡太の将棋でした。中盤まで将棋AIで評価値が45%~50%あたりで推移している中で終盤に入りAIの示す最善手を指し続け、相手が次善手を指すところで逆転して最後に押し切る形はまさにシティの今シーズンのリーグ戦のようです。このシティに勝つには中盤から終盤に入るあたりで勝ち点差5くらいつけて一度の負けでは逆転されないくらいのリードを奪っておく必要があるでしょう。その意味ではたまたま同日にやっていたので最後を少し見ていた名人戦第4局の豊島のように常にリードを保つことが求められます。豊島もAIの評価値では常にリードしていたようですから。来シーズンはリヴァプールはクロップ退任でチームがどうなるか分からないですし、今シーズンと異なり2強態勢ですかね。シーズン終盤調子を上げてきたチェルシーポチェッティーノ継続となれば面白いかもしれませんが。