ものぐさブログ

徒然なるままにスポーツ観戦

第22番札所平等寺から ~ハラディンカという注ぎ方を知る~

前日第22番札所平等寺のすぐ近くの山茶花という民宿に宿泊したのですが夜に平等寺曼荼羅のライトアップがあるとのことで訪れました。竹に曼荼羅を彫ったのをライトアップした形で大変幻想的でした。山茶花に宿泊される方は夜の平等寺に訪れることをお勧めします。翌朝平等寺で参拝した後、その日は第21番札所太龍寺と第20番札所の鶴林寺に参拝し第19番札所の立江寺周辺に宿泊予定でしたが、そもそも立江に泊まらなくても徳島駅近くに連泊すれば荷物の持ち運び不要という当たり前の事に気づき急遽予定を変更しました。
第21番札所の太龍寺は「西の高野山」と呼ばれるだけある立派なお寺ですが、立地も高野山に似た感じで山の上にあります。川越え、山越えを行う珍しいロープウェイに乗ることができました。太龍寺から鶴林寺には歩いて行った方が早そうでしたが流石に2時間徒歩はきついので、路線バスの乗り継ぎを選択、路線バスを乗り継いでもGoogle Mapが示すのは最寄りのバス停から片道90分の徒歩。軟弱者の私は当然タクシーで鶴林寺とバス停の往復を選択しました。横瀬観光という会社が慣れているようです。太龍寺鶴林寺と比較的不便な場所にあるお寺の参拝が続いたため、二日目は3つのお寺の参拝にとどまりました。

 

3日目は徳島駅から立江駅へJRで移動し街中の第19番札所の立江寺に参拝、その後バスで第18番札所の恩山寺に移動予定でしたがバスの乗り継ぎが悪い事&前夜アーセナル戦を見るために入ったパブでのピルスナーウルケルとフィッシュ&チップスの摂取カロリーを消費すべく1時間程度の徒歩での移動を決断。ピルスナーウルケルはハラディンカ(Hladinka)と呼ばれるチェコで一般的な注ぎ方でいただきました。泡を先に抽出しその後炭酸を抜きながら入れていく手法で比較的炭酸が少ないためビールは炭酸で腹が膨れるという私にはぴったりの注ぎ方です。
恩山寺から第17番札所の井戸寺まではJR南小松島駅からJR府中へ移動してそこから徒歩での移動となるのですが、この府中というのが難読地名で「フチュウ」と呼ばず「コウ」と呼ぶそうで、知らないと推測では絶対読めないですね。井戸寺では17番ということで何とドジャースの大谷のユニフォームを模したTシャツを売っており、赤字で17、右上がりのDodgersの代わりにIdojiとプリントしていました。商魂逞しいなと思いつつも1700円という値段設定、世界中で絶対にここでしか買えないという希少性、アイデアに敬意を表して買おうかと迷いましたがそもそもいつどこで着るねんという考えに至り購入は断念しました。その後も第16番札所観音寺、第15番札所国分寺、第14番札所常楽寺とひたすら歩いてJR府中駅からJR徳島駅に戻ってきました。

 

手元のFitbitでは1日トータルで30,000歩、21kmを記録し自己新記録ですが、これでもハーフマラソンの距離なのです。フルマラソン完走者は恐ろしいですね。しっかり歩いた自分にご褒美という事で徳島駅近くの安兵衛という老舗の居酒屋で18時前から特大ビールを一気に流し込み。こちらはハラディンカなどではなく喉ごし重視の日本的な注ぎ方ですが、カラカラの喉にはこれもありです。安兵衛では肝焼きやもも焼きなどをいただきましたが、ボリュームもあり美味しかったのでまた徳島を訪れた際には来てみたいです。
今回4泊5日でそのうち3日でお遍路回りを行い12のお寺に参拝し、地理的難所の室戸を終えていよいよ徳島の13のお寺を残すのみ、ようやくゴールが見えてきました。88カ所すべて回って決願した時には人間的に成長できているのでしょうか。