今週末にカレッジフットボールのレギュラーシーズン最終週を迎え、各地でライバリーと呼ばれるライバル校同士の対戦が組まれています。そこでスポーツの世界におけるライバル関係についてふと思ったことを記してみようと思います。
古今東西様々なライバル関係がありますが、選手個人のライバル関係ではなくチームとしてライバル関係が生まれるには、長い歴史的な経緯が必要でしょう。今週末のカレッジフットボールと言えばBig10でのミシガンとOSUの全勝対決が注目されますが、この両校は近隣している州であり長く覇権を争ってきたからこそライバル関係が育まれたと言えます。今週の試合ではないもののオクラホマとテキサス、UCLAとUSCなどもその類でしょう。
たまにESPNのネット記事でスポーツ界の最大のライバル関係はどれだという時にMLBであればヤンキースとレッドソックス、大学バスケならデュークとUNCもよく上がってきます。一方、地域的な隣接性がなくてもライバル関係は生まれるわけでアメリカのスポーツで言うとNBAのセルティックスとレイカーズがそれですね。文化的に異なる2都市の代表する伝統ある両チームという形です。
ヨーロッパのサッカーで言えば前者の近接都市や同一都市内でのライバルがACミランとインテルで、後者のその国を代表する異なる2地域というのがレアルマドリードとバルセロナかと。日本のスポーツではまず頭に浮かぶのが後者にあたる巨人と阪神です。Jリーグが生まれてからダービーマッチという概念が一般的に浸透してきて各地でダービーマッチと銘打ち試合が開催されていますが、やはり伝統のある巨人と阪神のライバル関係には及ばないでしょう。むしろ歴史から言うと早稲田と慶応の方が因縁ありそうです。
また同一都市ながらサポーターの文化的な違いが印象的なスコットランドのセルティックとレンジャーズのオールドファームなども私の好みです。獲得タイトルや世界的なファン層の多さから言うとあらゆるスポーツの中でレアルマドリードとバルセロナが最大のライバル関係と言えそうですが、やはり同一都市内でファンを二分するという点と熱狂度で、リーベルプレートとボカジュニアーズの2チームを当ブログでの最大のライバル関係と認定します。お前に認定されてどうやねんと言われそうですが。一度でいいからこの2チームの試合は現地で見たいものです。
国家間のライバルまで広げるとサッカーのブラジルとアルゼンチンなどもありますが、ここら辺についてはまたの機会に。