ものぐさブログ

徒然なるままにスポーツ観戦

2023ウィンターカップ展望

12/23から始まる高校バスケのNo.1決定戦、ウィンターカップの展望でも。大会概要は公式HPをご覧ください。各都道府県予選の王者に加えてインターハイ上位枠、地区ブロック枠、開催枠があります。男女それぞれ合計60チームの出場となっており、当然複数チームが出場する都道府県が存在します。今大会でいうと男子は山梨、京都は3枠、女子は愛知が3枠となっています。いずれも日本航空、東山、桜花学園が稼いだ感じですね。

組み合わせはすでに決まっておりシードはインターハイの順位をもとに与えられますが、インターハイ上位のチームに与えられるのではなく、上位の都道府県に与えられるというのが少し厄介です。インターハイのベスト4に入ったにも拘わらず都道府県王者として出てくるのではなく、都道府県予選で準優勝のため地区ブロック王者として出てくるチームが今回存在します。都道府県予選はインターハイの後に行われているのでその時点の力関係を優先ということでしょう。

具体例を男子のケースをもとに紹介します。#1はインターハイ王者で山梨を制した日本航空、#2はインターハイ準優勝で京都を制した東山。インターハイのベスト4で敗れた開志国際と福岡第一はそれぞれ都道府県予選を制すれば#3、#4として出場だったのですが開志国際は新潟を制したものの、福岡第一は福岡県予選で福岡大大濠に敗れ九州地区ブロック王者としての出場です。これにより#3、#4シードの座は福岡県王者の福岡大大濠のものとなります。

#3と#4の区別ですがインターハイ準決勝の組み合わせと異なる組み合わせになる規定により、#1日本航空がインターハイ準決勝で開志国際と当たったので、#1と準決勝であたる#4には開志国際でなく福岡大大濠、#3には開志国際となりました。#8までのシードは、#1日本航空、#2東山、#3開志国際、#4福岡大大濠、#5育英、#6藤枝明誠、#7明成、#8尽誠学園です。#5にはインターハイ王者に準々決勝で負けたチームが入るのですが、その報徳学園兵庫県予選で育英に敗れたため育英が#5となっています。兵庫からは1チームなので報徳学園は出場ならずです。野太い応援が好きだったのですが残念です。

8シードまで決まればあとはいつものように振り分けですね。#1は#8と、勝てば準決勝で#4と#5の勝者とという感じです。抽選前のこの状況でシードされていない強豪の福岡第一をどこが引くのかというのが一番の注目であり、同県の福岡大大濠と決勝まで当たらない規定から#2の東山、#3の開志国際のどちらかだったのですが、#2の東山の山に入りました。長々と記載しましたがようやく展望です。

 

まずは男子から

#1日本航空と#8尽誠学園のブロック

U18関東ブロックリーグを全勝で制した日本航空は危なげなく準々決勝まで来るでしょう。#8尽誠学園に挑戦するのは土浦日大能代技術の勝者か。ただどこが来ても尽誠学園含めて日本航空のジェラマイアの高さと速さは止められないと思います。よって日本航空がかなり高い確率で準決勝に来るでしょう。インターハイでその怪物ぶりを見せつけたジェラマイア対策をどのチームもしてくるでしょうが現実的には難しいでしょうね。それくらいインパクトのある選手です。

#4福岡大大濠と#7育英のブロック

帝京長岡と最近力をつけてきている京都精華の勝者がベスト8をかけて福岡大大濠に挑む構図ですかね。福岡大大濠は注目の渡邉がどこまでポテンシャルをみせられるか。#7育英に臨むのは延岡学園美濃加茂正智深谷あたりか。そこまでシードの育英と力の差はないと思います。ただどこが来ても福岡大大濠が少し力抜けていると思われるのでここも福岡大大濠で固いでしょう。

#3開志国際と#7藤枝明誠のブロック

開志国際はU18トップリーグを全勝で制しましたし選手層も非常に厚いので優勝候補です。介川がいた去年のチームがピークかなと思っていましたがやはりいいメンバーを揃えていますね。準々決勝までは問題ないでしょう。藤枝明誠はU18トップリーグでは精彩を欠きましたが、怪我していた中心選手のロードプリンスが戻ってくれば点取り屋の赤間も生きてくるでしょうし相当期待できます。準々決勝をかけての相手は北陸になるでしょうがU18トップリーグのリベンジを果たして勝利する藤枝明誠が、開志国際と対戦すると予想します。リーグ戦でやれば開志国際の方が上位にくるでしょうが、トーナメントで優勝候補の開志国際に一発かますとなると赤間とロードプリンスを擁する藤枝明誠だと思いますので、ここは対戦を楽しみにしておきます。

#2東山と#7明成のブロック

東山は初戦で恐らく勝ち上がってくるであろう桜丘をうまく乗り切れるかがキーだと思います。ここを超えれば準々決勝まではいくでしょう。各学年にスコアラーを擁しており今年がチャンスの東山がどこまでいけるか。一方福岡第一を引いてしまったのが#7明成です。しかも初戦に対戦という贅沢仕様。インターハイの準々決勝で福岡第一に大差で敗れた明成がシード校ながらも挑戦者として戦うことになる1回戦屈指の好カードですが、怪我していた崎濱(兄)が戻ってこられると言われている福岡第一が優勢かと思います。東山と福岡第一は面白いでしょうね。インターハイ、U18トップリーグで2度東山に敗れた福岡第一がリベンジを果たすかどうか。

 

戦力でいうと開志国際、東山、福岡第一が少し抜けてそれを追う日本航空福岡大大濠かと思いますが組み合わせも決まり3強が右の山に固まったこともあり、優勝確率でいうとこの5チームは差がないでしょうか。この5チーム+藤岡明誠の中から優勝チームが出ると思います。京都人としてはオフェンス三銃士と呼ばれている3人が爆発して東山に勝ってほしいです。京都は3チーム出られるのに名門洛南は出られないのですね。寂しい限りです。

 

続いて女子です。

女子のシードは#1京都精華、#2桜花学園、#3札幌山の手、#4大阪薫英、#5東海大福岡、#6千葉経済大学附属、#7富岡東、#8聖和学園です。決め方は男子と同じでインターハイ準々決勝で京都精華に敗れた福岡の精華女子が福岡県予選で敗れたため東海大福岡が#5となります。精華女子は地区ブロックの勝者としての参加となります。男女ともに福岡のバスケのレベルの高さが伺えます。また京都精華と精華女子はよく似た名前ですが、系列校ではなさそうです。桐蔭学園大阪桐蔭みたいなもんでしょうか。男子のノーシード爆弾が福岡第一であれば女子は岐阜女子でしょう。どこが岐阜女子を引くかは後ほど。

 

#1京都精華と#8聖和学園のブロック

楽しみなのは全員一年生という日本航空北海道ですが、さすがにインターハイ、U18トップリーグ優勝の京都精華でしょう。今年の京都精華の強さも去年から主力が同じメンバーというメリットによるので、後2年間同じメンバーでできるという意味では日本航空北海道の戦いには興味があります。京都精華と準々決勝で当たるのは聖和学園かと思いますが、ここは京都精華が順当に準決勝に進むでしょう。

#4大阪薫英と#5東海大福岡のブロック

こちらも大阪薫英があっさり抜けると予想します。東海大福岡も去年桜花学園相手にアップセットを起こしましたが、流石に二年連続は難しいのでは。東海大福岡と初戦に当たるメリノールは、中学はめちゃくちゃ強いのに高校にエスカレーター進学せずに結構桜花学園に行くのですよね。やはり超名門の桜花学園の指導者とか練習環境が魅力的なんでしょうか?

#3札幌山の手と#6千葉経済大学附属のブロック

地元開催のインターハイでもしっかり結果を残した札幌山の手が準々決勝までは進むでしょう。千葉経済大学付属のブロックに福岡予選で敗れた精華女子が入って初戦で激突。これは1回戦屈指の好カードで、札幌山の手への挑戦権をかけた戦いになりそうです。この3チームはそこまで差がないと思いますのでどこが準決勝に勝ちあがるかは分かりません。

#2桜花学園と#7富岡東のブロック

前回大会で3回戦でアップセットを食らった桜花学園ですが、今年も相当強いチームを作ってきています。U18トップリーグでも京都精華戦以外は完勝しており準々決勝までは問題ないと見ています。一方富岡東のブロックに岐阜女子が入ったことで岐阜女子が軸に。富岡東は岐阜女子の高さに苦しむんじゃないでしょうか?ということで桜花学園と岐阜女子の近隣県対決で準決勝の椅子を争うことになりそうです。地力は桜花学園だと思いますが優勝への最初の関門でしょうか。

 

戦力的には京都精華と桜花学園が抜けており、それを追うのが大阪薫英、岐阜女子あたりか。見どころとしては去年から主力の堀内、八木、ジェシカ率いる京都精華の連覇なるか、それとも今年2度負けた京都精華に最後の冬に桜花学園がリベンジするかというのが最大の焦点ですが、京都精華は今シーズン何故か大阪薫英に相性が悪いので、準決勝で負けてしまい、桜花学園が決勝で大阪薫英を破り優勝というシナリオも十分あるかと。本音を言えば京都のアベック優勝が見てみたいですが。