ものぐさブログ

徒然なるままにスポーツ観戦

2024箱根駅伝往路

最強と言われる駒澤が2年連続3冠という偉業を達成できるのかというのが焦点の第100回記念大会の箱根駅伝、駒澤を追うと言われていたのは青山、中央、國學院創価です。

2023/12/29時点の駒澤の区間エントリーは白鳥-鈴木-佐藤-小山-金子で4区が変更となるのは確定、篠原と山川を両方往路につぎ込む場合は白鳥-鈴木-佐藤-篠原-山川もしくは篠原-鈴木-佐藤-山川-金子の2パターンで、山川を復路に残す場合は白鳥-鈴木-佐藤-篠原-金子が考えられました。注目のエントリー変更は篠原-鈴木-佐藤-山川-金子で往路逃げ切りパターンでした。

 

1区駿河台のレマイヤンが先頭を引っ張る形でレースを先行、篠原を使ってきて団子状態でなく高速レースにしたい駒澤としては絶好のペースメーカーか?付いていったのは國學院と青山。中央の溜池は第2集団です。順天堂の三浦もこの集団ですがやはり距離適性から考えると20kmはしんどいですね。その第2集団からも中央は遅れる形で優勝には黄色信号。1区先頭は駿河台と駒澤で、駒澤の篠原はハーフマラソンの持ちタイムから考えると区間記録を出してもいいくらいですが、それでも及ばないという事はよほど吉居の記録がいいのでしょうか?トップは篠原ですが後続ともそこまで差がつかず2区へ。2区は駒澤を創価と日大の留学生が追う展開で前に追いつきたい青山の黒田は序盤少し離されるも徐々に駒澤との差を詰めていきます。黒田は今シーズン出雲、全日本でも好走をしていましたがロードが本当に強いですね。駒澤のエース鈴木を上回る区間賞で首位の駒澤と22秒差で2位に浮上となりました。3区は駒澤は佐藤、青山は太田の準エース対決。スピードは佐藤、スタミナは太田というイメージです。最初の数キロで太田が一気に前を詰めて佐藤に並びます。正直ここまで青山がいいとは思いませんでした。並走する時間が続いた後太田が抜け出して首位で駒澤と数秒差で4区に襷を渡しました。全くの余談ですがちょうどのこのあたりでG+で見ていたカレッジフットボールが第2試合に突入し非常に忙しかったです。駒澤としては3枚エースを使い2位以下に1分半くらい離したかったでしょうが逆にビハインドな状況。ヴィンセントのタイムには及ばないものの太田は素晴らしい記録でした。

4区は青山は佐藤で駒澤は山川、山川は平地でも今シーズン好調ですし逆にネームバリューほどの走りができていない佐藤に対してあっさり追いつくかと思っていましたが無理してでも単独走に持ち込みたい佐藤は最初から飛ばします。途中から雨が降る悪いコンディションでしたが結果的に中継車を上手く使うことができ山川との差を広げます。佐藤はデビュー当初は駅伝力があると言われていたもののその後これといった成績を残していませんでしたが最終学年で見事の走りで区間賞を取りました。結果的に山川は最初のところで無理してでも突っ込むべきだったのでしょうか?難しいですね。調子が悪いのか山川のタイムはよくなく4区を終わって青山が駒澤を1分半離しています。両チームが相当いいのでこれは復路一斉スタートでカオスになる状況だなと見ていました。5区では創価の吉田(響)が日本人初となる?ニット帽をかぶっての登坂。日大や山梨の留学生がかぶっていたのは見たことありますが、日本人は初めてですね。雨降ったら重くなるのでは?と思いました。雨の中の5区という非常に厳しい条件ですが雨の5区と言えば順天堂の今井ですね。彼が出てきたときは本当に衝撃的でした。雨が降っていたのは3年の時だったかな?個人的な意見ですが、山の神と言えるのは彼と東洋の柏原だけで青山の神野はちょっと落ちますね。将棋でいえば羽生と藤井に対して神野は渡辺レベルかと。横道にそれましたが選手はしっかりコースを間違えずに走り切って青山が往路新記録で優勝、駒澤が2分38秒差の2位でした。8位以降が復路繰り上げ一斉スタートのためシード権争いがカオスになること必至です。

 

スタート前万全と思われた駒澤としては設定タイムから遅れたのは4区山川が1分ほどでそれ以外は悪くなかったと思います。それで2分以上青山に開けられるということは青山が想定以上によかったと考えるべきでしょう。このまま完璧なレースが青山が続けられるかどうかわかりませんが、6区終了時点でどうなってるかですね。おそらく駒澤は去年の区間賞の伊藤に変更でしょうし。優勝確率は青山65%、駒澤35%と見ています。ちなみに私の贔屓は箱根を見始めてから一貫して山梨学院大学ですが往路15位でやはりシードは難しそうです。中々いい選手が来てくれないですしね。