ものぐさブログ

徒然なるままにスポーツ観戦

全日本大学駅伝 どこが駒澤を止めるのか

全日本大学駅伝、いわゆる熱田~伊勢です。事前の区間エントリーでは駒澤が篠原、安原(兄)という主力を補欠に置いたことから、どこに配置するのかというのが注目点でした。六区に置いている花尾が走れるなら一区と三区に二人を配置すると思われましたが、結局花尾は走らず三区に篠原、六区に安原(兄)でした。山川だけでなく伊藤も信頼を得ていますね。白鳥、唐澤、花尾あたりは箱根を走れるのでしょうか?青山は鶴川がいないものの何とかまとめてきたイメージです。三区を終えた段階で中央が駒澤の前にいられるかどうか。

 

一区は青山の若林が登りを利用してペースを上げたものの駒澤、中央はついていきませんでした。二区の駒澤佐藤を意識して吸収されるのを覚悟で逃げた若林、最終的に追いつかれたもののチーム事情を考慮すれば仕方ないでしょう。二区は早稲田がついていくも駒澤佐藤が徐々に突き放していきます。注目のルーキー東農大の前田は躍動感のある走りで一気にチームを上位へ引き上げます。三区は逃げる駒澤を早稲田、青山が追う形ですが、中央は後ろの方から吉居(兄)がスタート、篠原と吉居(兄)は並走で見たかったですね。結局吉居(兄)は前半の飛ばしすぎがたたり順位を下げることとなりました。また順天の吉岡は高校時代のような走りは見られなかったです。ロードも遅くないはずですが。早稲田はここまで設定タイム以上の出来では?それでも一分離す駒沢強しの印象です。四区は城西の斎藤が素晴らしい走りを披露し、國學院もジリジリと順位を上げてきます。襷を渡すたびに駒澤が二位とのタイム差を広げる展開です。駒澤は五区の伊藤が給水を取れなかったものの好走していよいよ独走態勢に。なお区間賞は区間新記録で創価の吉田でした。転校元の東海の状況を見ていると転校してよかったですね。六区の駒澤安原(兄)はトップなのにほとんど映らないくらい安定した走りでした。暑さのためか大会記録更新は難しそうですが二位の青山を引き離しました。結局藤田監督が自信を持っている七区、八区で勝負をすることなく駒澤の完勝でした。めちゃくちゃ強いですね。安定感が素晴らしいです。駒澤の箱根の区間配置が今から気になります。山川が五区を走るのか、二区から五区まで鈴木、佐藤、篠原、山川で往路で勝負を決めるのかなど。

 

折角なので箱根の全国化について個人的意見を。今回箱根予選会に関東以外の地域から参加がありましたが関東以外のチームは予選突破できませんでした。まぁこれは当然ですね。全国のチームに門戸を開くというのを言ったところで今回限りですし、そもそも距離適性、リクルーティングに差がありすぎます。別に青山や駒澤のコーチ陣が関東以外のチームより育成に優れているわけでもなく、単に箱根ブランドに有力高校生が引き寄せられるだけです。実際に高校生の5000mのランキング上位のほとんどが関東の大学に進学します。ただ、だからと言って関東以外に門戸を開く必要はないというのは違うと思います。立教が前回箱根に出られたのは有力高校生をうまくリクルーティングできたのが理由ですし、そのために高校生を惹きつける練習環境、指導者に投資をした事によります。その指導者は一部の女子陸上部員にとっては魅力的過ぎましたが。。。。

その意味では今後恒久的に全国に門戸を開くとなれば箱根出場に向けて投資を行って将来的に出場する大学は出てくるでしょう。例えば立命館とかはその候補になりえるのではないでしょうか。箱根の主催は関東学連で全国化というのは違和感ありますが、コパ・アメリカ南米サッカー連盟主催ですが、メキシコとかが毎回参加しているイメージですね。後は関東学連が箱根の甘い蜜を全国に開放するかどうかだけですね。