ものぐさブログ

徒然なるままにスポーツ観戦

2023-2024カレッジフットボール決勝

長かったカレッジフットボールのシーズンもこれが最終戦。これが終わればNFLプレーオフに突入。上手いことできていますね、アメスポは。ということで決勝の会場はテキサンズのホームスタジアム。テキサンズは再建中かと思いきや新人QBストラウドの頑張りもあり、まさかの(失礼か?)地区首位でプレーオフに参戦となりました。

こちらカレッジフットボールの決勝のカードは#1ミシガンVS#2ワシントンの全勝対決で、G+にて森さんの解説で観戦です。平日なのに何故TV観戦などという野暮なことは言わないように。

 

試合開始直後ミシガンがランでゴリゴリ行った後、最後もロングランであっさりTD。事前予想でもFavoriteになっていたミシガンがこんなに簡単に決めて大丈夫か?と思うような立ち上がり。返しの攻撃でワシントンも苦労してゴール前まで進めるもTDは取れずにFG止まり。その後もミシガンのランを止められずリードを許すも、ワシントンも何とか前半終了間際に4th & Goalでギャンブル成功してTD返して17-10のミシガンリードで前半終了。ランディフェンスがボロボロでよくワシントンが1ポゼッション差で抑えたなというのが正直な感想。

いい流れで前半終えたのにいきなり最初のプレーでワシントンがインターセプトされるなど試合は終始ミシガンペース。その後ようやくワシントンディフェンスがミシガンのランに対応し始めてファーストダウンは奪われるものの、得点は許さない拮抗した展開。ミシガンが上手く時間を使えているとみるのかワシントンがワンプレーで追いつける形で耐えているとみるのか難しいところだなぁと思っていたら、ゴール前からミシガンのRBコラムのランでTD追加して27-13のミシガンリード。残り7分で14点は追いつくのにギリギリの展開でワシントンは早めにTD取らないと思っていたら4th downでインターセプトされて万事休す。最終的には34-13でミシガンの勝利となりました。

もう少し競った試合になるかと思っていましたが、ワシントンのQBに上手くプレッシャーをかけたのか、パスミスも多く少し大味な試合となりました。まぁワシントン相手に1TDに抑えたというのは流石Big10の長というべきか。試合自体は基本に忠実なミシガンの横綱相撲という感じですかね。

 

来シーズン、USC、オレゴン、ワシントンあたりのイケイケフットボールがBig10に来てどうなるんですかね。やっぱり今のままじゃ勝てないとなって自分たちのスタイルを変えだすとそれはそれで寂しい気がします。

ミシガンは1997年シーズン以来の全米制覇のようで、古豪がこれほど勝てなかったところで優勝というのは箱根で中央が優勝するようなものですね。ミシガンのハーボーHCはこれでNFL行きなんて噂もありますがどうなんでしょう?今シーズンもカレッジフットボールは楽しかったです。来シーズンはカンファレンス再編、12チームプレーオフなど変化はありますが本質は変わらず私を魅了してくれることでしょう。

 

はんなりとハンナリーズ観戦

ウィンターカップ観戦での個人的なバスケ熱が冷めないうちにという事で京都ハンナリーズ千葉ジェッツ相手のホームゲームを現地観戦。前回観戦は宇都宮相手の劇的な勝利でしたが、今回も格上相手に金星なるか。最近調子のいいマシュー・ライトに期待しています。相手の千葉は昨シーズンからメンバーが抜けたせいか圧倒的な強さはなく、東地区のプレーオフを目指す中で落とせない一戦です。

 

試合開始後お互い早い攻めで点を取りあう展開。でもそうなると攻撃力というか長距離砲に長けている千葉に一日の長があり、本日の目玉の富樫に2本の3ptを決められ京都は19-22の3点ビハインドで1Q終了。昨日のGame1も点の取り合いで敗れているので京都としては何とかロースコアの展開に持ちこみたいところ。2Qに入り京都のディフェンスが機能したのか千葉のターンオーバーが目立つ形で京都が得点を重ねまさかの44-37でリードして前半終了。7点差はバスケでは1分もあれば追いつける点差ですがリードして後半に期待が持てるのは気持ちのいいものです。

3Qに入っても京都はうまく守りリードを保ちながら63-53で10点差をつけて3Q終了。おっ、これは行けるのか?という気持ちと東山も福岡第一にここから捲られたからなぁという気持ちが交錯する中で4Qに入ります。4Qに入ると千葉の金近、富樫あたりに3ptを沈められて点差が詰まってきた中で京都はインサイドで勝負するもパスミスなどもあり得点が入りません。千葉に逆転されて76-77から残り40秒ほどで富樫のハンドリングミスを誘って24秒バイオレーションかと思いきやルーズボールを拾った金近に残り数秒で難しい態勢から3ptを決められて万事休す。あんなの土壇場で決めますか。京都は格上を追い詰めながら悔しい敗戦となりました。

 

京都は勝てる試合でしたが少しミスがあったのと3ptの精度の差があり逆転負けとなりました。比較的フリーな態勢での3ptシュートが多かったように思えましたが、そこをもう1本、2本決めていればというとこですか。

 

なおちょうどこの時期に行われている中学生世代のJr.ウィンターカップは中学校だけでなくBリーグU15なども参加して頂点を争っています。これまであまり気にしていなかったのですが、高校生のウィンターカップの選手名鑑を見ても結構BリーグU15から強豪校に進んでいる選手がおりBリーグのジュニアユース世代の育成も順調に進んでいるようです。ここらへんはJリーグの影響もあるでしょうね。

 

 

 

 

2023-2024カレッジフットボール準決勝

箱根駅伝往路とモロ被りのカレッジフットボール準決勝、日本時間2024/1/2のAM7時キックオフということで箱根駅伝区間エントリー変更待ちの状況で試合開始です。動きの少ない箱根駅伝タブレットで、テレビではG+でカレッジフットボール観戦という完全2元中継です。

対戦カードが#1ミシガンと#4アラバマ、#2ワシントンと#3テキサスでACC全勝のFSUはプレーオフに出られませんでした。ここら辺の顛末は別で書いています。プレーオフ選考の際に「全勝チームのFSUに敬意を」という私の気持ちとは裏腹にジョージアとのボウルゲームに彼らは敬意を払わず主力の多数が欠場したこともありジョージアに63-3で敗れています。なんだかなぁ。ボウルゲーム自体が商業的な側面もあるのですが、強いと言われているジョージアを打ち負かしてCFP選考委員会が間違っていたと示したいというようなマインドは日本人的なものなのでしょうか?

 

準決勝第一試合 #4アラバマVS#1ミシガン ローズボウル

G+での解説は村田さん、実況は増田さん。村田さんはいつものように半袖。スタジオの空調はどうなっているのでしょうか?毎年思いますが増田さんのカレッジに対する知識は素晴らしいですね。

いきなり最初のプレーでアラバマがミシガンの投げ捨てパスをインターセプトしたものの足が一度外に出ていたため無効に。その後アラバマのパントをミシガンがファンブルしてアラバマボールになるなどゴタゴタした試合の入り。アラバマのランによるTDの後に、ミシガンのRBコロムが今シーズン最初のレシーブTDを決めたのはプレーオフ仕様のコールか。やはり自分たちがサイン盗みをしているチームは相手もしていると疑心暗鬼になっているから色々変えるのでしょうか?これだけ試合情報がネットで見られる時代に制限かけるのも限度があるでしょうが。前半を終えて13-10でミシガンリードですが、獲得ヤード、ファーストダウンがほぼ半分で3点差で終えられたのはアラバマとしてはありなのか。

派手なロングパスもなくいかにもなSECとBig10の守りあいの展開ですね。後半に入りアラバマが上手く守り相手陣でのプレイを続けてQBミルローのランでゴール前に行き、最後はRBのランで逆転TD。シーズン序盤はヤング卒業の影響もありアラバマはQBに苦しんでいましたが、シーズン中盤からQBはミルローに固定です。彼はNFLイーグルスにいるアラバマOBのハーツっぽい感じですね。またアラバマは数年前まではキッカーに難ありというイメージがあったのですが最近はキッカーが安定していますね。FGで加点して20-13でアラバマリードしたもののミシガンがショートパスを駆使して前進し残り2分を切ってゴール前。最後はランと見せかけてパスでTD。PATも決めて20-20の同点となります。前半外したPATを決めていればと言いたくなりますが仕方ないですね。

ということでプレーオフになって久々のOTです。アラバマのTuaがロングパスでジョージアを沈めた試合以来ですね。ミシガンはOT一発目の攻撃を2プレーであっさりTD取ってアラバマにプレッシャーをかけます。アラバマもゴール前3ヤードで4th downという痺れる展開。最後どういう意図があったのかわかりませんがミルローが正面突っ込むところをミシガンが止めてミシガン勝利。最後突っ込むところもイーグルスのハーツっぽいけど、それなら周りが押さないと。プレーオフになってミシガンは初の決勝です。

 

準決勝第二試合 #3テキサスVS#2ワシントン シュガーボウル

箱根駅伝で駒澤が追いつかれて3区首位交代というタイミングで第二試合キックオフ。Big12とPAC12の対戦となり第一試合と違ってパス偏重になりそうな一戦です。実況は第一試合に引き続いて増田さん、解説は秋元さん。この方はカレッジの解説にはいつも出られる方ですが現地在住の方のようです。

試合はワシントンがロングパスでゴール前まで進んでランでTD。テキサスもすかさず追いつくも前半はあまりパスを使わずランで攻撃を展開。その後パスだけでなくランを使い始めたワシントンがリードするもテキサスが前半最後にTDを取り切り21-21で前半終了。タイムポゼッション、獲得ヤードもワシントンがリードしながらターンオーバーが響き同点。

後半に入ってワシントンが得意のパスをバンバン通して最初のTD。QBのペニックスJr.は長短のパスを上手く使い分けますね。ただプロのドラフト評価などはそこまで高くないようです。ここらへんは素人には全く分からないですね。その後テキサスのファンブルからワシントンがFGで突き放して交互に点を取り合っていたところから抜け出します。実況の増田さんが話していたニューオーリンズスーパードームにはセインツの試合を見に行ったことがありますが、スタジアムもさることながら街中の雰囲気が良かったことを覚えています。その後テキサスもパスを駆使してTDを取り追いすがります。試合全体としてはワシントンが押していますがやはり縺れますね。FGを取り合って37-31でワシントンリードの状況で、テキサスのオンサイドキックをワシントンが抑えたのですが、そこからワシントンのタイムマネージメントが非常に不可解でした。

状況としては残り時間1:09でテキサス陣に入ったところでテキサスは2つのタイムアウト。ここで絶対にしてはいけないのはファンブルで、極端な話3回QBが膝をついても数秒*2回+40秒で20秒ほど残してパントですし、RBが横か後ろに逃げて時間を稼げばなおよし。にもかかわらず何故かファンブルのリスクがあるのにRBが突っ込むし、そこで怪我して時計が止まって40秒も消費できない。アメフト未経験者から見ても何していますの?という不可解なコール。結局50秒残してパントすることとなり、しかもそのパントでフェアキャッチを邪魔してペナルティ。後者はおバカな学生がやらかした感じですが、前者はHCの指示ミスとしか思えないです。これにより息を吹き返したテキサスがゴール前15ヤードまで攻めるもテキサスも1st downで横にパスするなどダチョウ倶楽部もびっくりの譲り合い。結局4th downでエンドゾーンに投げるもTDとならずワシントンの勝利。途中までいい試合だったのに最後がグダグダでした。

 

これにより決勝はミシガンとワシントンの今シーズン全勝対決。準決勝を見る限りミシガン有利のようですがワシントンのパス攻撃が爆発すればワシントンもあるかも。あれ、これって絈野が爆発すれば岐阜女子、そうでなければ京都精華っていうウィンターカップの女子決勝と同じか?という事はミシガンですかね。PAC12の解体により最後のシーズンになるのとミシガンはNCAAのサイン盗みの裁定が下っていなくもしかしたら今シーズンの成績剥奪の可能性があるので優勝してほしいのはワシントンですね。

2024箱根駅伝往路

最強と言われる駒澤が2年連続3冠という偉業を達成できるのかというのが焦点の第100回記念大会の箱根駅伝、駒澤を追うと言われていたのは青山、中央、國學院創価です。

2023/12/29時点の駒澤の区間エントリーは白鳥-鈴木-佐藤-小山-金子で4区が変更となるのは確定、篠原と山川を両方往路につぎ込む場合は白鳥-鈴木-佐藤-篠原-山川もしくは篠原-鈴木-佐藤-山川-金子の2パターンで、山川を復路に残す場合は白鳥-鈴木-佐藤-篠原-金子が考えられました。注目のエントリー変更は篠原-鈴木-佐藤-山川-金子で往路逃げ切りパターンでした。

 

1区駿河台のレマイヤンが先頭を引っ張る形でレースを先行、篠原を使ってきて団子状態でなく高速レースにしたい駒澤としては絶好のペースメーカーか?付いていったのは國學院と青山。中央の溜池は第2集団です。順天堂の三浦もこの集団ですがやはり距離適性から考えると20kmはしんどいですね。その第2集団からも中央は遅れる形で優勝には黄色信号。1区先頭は駿河台と駒澤で、駒澤の篠原はハーフマラソンの持ちタイムから考えると区間記録を出してもいいくらいですが、それでも及ばないという事はよほど吉居の記録がいいのでしょうか?トップは篠原ですが後続ともそこまで差がつかず2区へ。2区は駒澤を創価と日大の留学生が追う展開で前に追いつきたい青山の黒田は序盤少し離されるも徐々に駒澤との差を詰めていきます。黒田は今シーズン出雲、全日本でも好走をしていましたがロードが本当に強いですね。駒澤のエース鈴木を上回る区間賞で首位の駒澤と22秒差で2位に浮上となりました。3区は駒澤は佐藤、青山は太田の準エース対決。スピードは佐藤、スタミナは太田というイメージです。最初の数キロで太田が一気に前を詰めて佐藤に並びます。正直ここまで青山がいいとは思いませんでした。並走する時間が続いた後太田が抜け出して首位で駒澤と数秒差で4区に襷を渡しました。全くの余談ですがちょうどのこのあたりでG+で見ていたカレッジフットボールが第2試合に突入し非常に忙しかったです。駒澤としては3枚エースを使い2位以下に1分半くらい離したかったでしょうが逆にビハインドな状況。ヴィンセントのタイムには及ばないものの太田は素晴らしい記録でした。

4区は青山は佐藤で駒澤は山川、山川は平地でも今シーズン好調ですし逆にネームバリューほどの走りができていない佐藤に対してあっさり追いつくかと思っていましたが無理してでも単独走に持ち込みたい佐藤は最初から飛ばします。途中から雨が降る悪いコンディションでしたが結果的に中継車を上手く使うことができ山川との差を広げます。佐藤はデビュー当初は駅伝力があると言われていたもののその後これといった成績を残していませんでしたが最終学年で見事の走りで区間賞を取りました。結果的に山川は最初のところで無理してでも突っ込むべきだったのでしょうか?難しいですね。調子が悪いのか山川のタイムはよくなく4区を終わって青山が駒澤を1分半離しています。両チームが相当いいのでこれは復路一斉スタートでカオスになる状況だなと見ていました。5区では創価の吉田(響)が日本人初となる?ニット帽をかぶっての登坂。日大や山梨の留学生がかぶっていたのは見たことありますが、日本人は初めてですね。雨降ったら重くなるのでは?と思いました。雨の中の5区という非常に厳しい条件ですが雨の5区と言えば順天堂の今井ですね。彼が出てきたときは本当に衝撃的でした。雨が降っていたのは3年の時だったかな?個人的な意見ですが、山の神と言えるのは彼と東洋の柏原だけで青山の神野はちょっと落ちますね。将棋でいえば羽生と藤井に対して神野は渡辺レベルかと。横道にそれましたが選手はしっかりコースを間違えずに走り切って青山が往路新記録で優勝、駒澤が2分38秒差の2位でした。8位以降が復路繰り上げ一斉スタートのためシード権争いがカオスになること必至です。

 

スタート前万全と思われた駒澤としては設定タイムから遅れたのは4区山川が1分ほどでそれ以外は悪くなかったと思います。それで2分以上青山に開けられるということは青山が想定以上によかったと考えるべきでしょう。このまま完璧なレースが青山が続けられるかどうかわかりませんが、6区終了時点でどうなってるかですね。おそらく駒澤は去年の区間賞の伊藤に変更でしょうし。優勝確率は青山65%、駒澤35%と見ています。ちなみに私の贔屓は箱根を見始めてから一貫して山梨学院大学ですが往路15位でやはりシードは難しそうです。中々いい選手が来てくれないですしね。

2024ニューイヤー駅伝

新年一発目のスポーツ観戦は例年のようにTVのニューイヤー駅伝で。実際にはフルハムVSアーセナルの後半が新年早々になりましたが。

都大路、箱根を見てきた駅伝ファンがその選手の成長を見ることができる日本最高峰の駅伝大会(事実上世界最高峰の駅伝大会?)ですので毎年楽しみに見ています。西鉄で設楽兄弟の襷渡しが見られるなど楽しみもありますが、今年はホンダ、トヨタ自動車富士通の三強と言われています。

 

1区は旭化成の長嶋のお株を奪う形で大塚製薬清水の逃げで始まった今年の駅伝、1区を集団でいくのは2区、3区に太田、田澤を擁するトヨタは理想的な展開か?CM明けに長嶋がまさかの転倒のアクシデント。残り2kmで大塚製薬の清水を集団が吸収。長嶋は転倒の影響があるものの何とか粘って襷を渡しました。一方優勝候補の一角である富士通の坂東は遅れました。なお日立物流から名前を変えたロジスティードの元東海大の小松はヘロヘロになっていました。2区に移ってトヨタ、ホンダ、KAOが抜ける形に。坂東が遅れた富士通は浦野が追う展開で中々しんどいか?それ以上にしんどそうなのは増田のレポートでもう身を引いていただいた方がいいような。。。トヨタは太田が力を見せつけて戦前の想定以上の展開でレン・タザワにトップで襷を。3区に移って富士通塩尻は調子が悪いのか前を追うべきところを追えずに抜かれてここで優勝争いから脱落。一方ホンダは旭化成の相澤に追いつかせて“ランニングデート”と実況に言われながらもツンデレなところを見せつけて突き放していました。悪い男ですね。

4区はインターナショナル区間。この駅伝では世界陸上のメダリストなどの本物が見られるのが楽しみですし、そこに都大路、箱根を湧かした留学生がどう対抗するのかが見物です。向かい風の中ホンダのヴィンセントが追うもトヨタがホンダ、黒崎播磨をリードして5区へ。中国電力の岡本はまだ走っているんですね。ニューイヤーの総走行距離は箱根の往復を超えているんじゃないでしょうか?この出場回数を超えるのは女子都道府県駅伝の早狩くらいしか思い当たりません。また5区の記録は坪田のなんですね。気象条件もあるでしょうが高速化が進む中今でも残っているのは凄いですね。彼は華のある選手でした。5区はホンダの青木が詰めると思っていましたが詰めるどころか離されていました。繋ぎの区間と思われていたところをトヨタの田中が区間賞でホンダに1:30に差を広げて6区へ。6区、7区に西山、服部と経験のある選手を残しているトヨタは選手層が厚いです。トヨタの西山は田中に続いての区間賞でホンダに2分差をつけて最終区へ。5区、6区で決まりましたね。SGホールディングスで久々に關が見られてうれしかったです。最後もトヨタの服部が走り切りトヨタが8年ぶりの優勝を果たしました。服部は優勝経験ないんですね。8年ぶりということは宮脇や窪田の時くらいですか。

 

ニューイヤー駅伝は箱根を走ったスターが見られる貴重な場でもありますが、この大会が盛り上がることで様々な企業が陸上部を持つことにメリットを感じて、結果的に大学で駅伝を走る選手の受け皿を増やすことになると個人的には思っています。その意味では日程的な点からも箱根駅伝の前座のような扱いになりがちなニューイヤー駅伝ですが、もっと華やかな大会にしていただき企業側に宣伝広告の価値を認めていただきたいですね。

 

2023ウィンターカップ男子決勝

今年最後のスポーツ観戦として楽しみにしていたウィンターカップも最終日、チケットは完売のようで予約開始早々に購入して正解でした。決勝は福岡大大濠福岡第一の福岡対決です。事前の予想でも優勝候補の一角として挙げられていた中で勝ち上がってきました。ウィンターカップの予選は福岡大大濠が勝利しましたが、そこから福岡第一も怪我人が戻ってきているのでそこまで参考にはならないでしょう。貧乏性な私は学生スポーツで1試合しか見られない決勝戦より準決勝、準々決勝で複数試合が見られる方を好むので決勝を見るのは初めてかな。

 

1Qからお互いにディフェンスのしっかりした試合でしたが崎濱のシュートなどでいきなり福岡第一の9-0のラン。福岡大大濠はたまらずタイムアウトです。その後福岡大大濠も点を重ねるも中心選手の渡邊、湧川のシュートがなかなか決まらず点差を詰められません。2Qに入っても福岡第一の厳しいディフェンスに対して、福岡大大濠は難しい態勢でシュートを打たされたりターンオーバーを繰り返し前半終わった段階で14点しかとれず、38-14で福岡第一リード。ハーフタイムで少し修正できたのか3Qに入りようやく得点を重ねるも福岡第一がリードを保ち3Q終了時点で福岡第一が52-29のリード。ここで勝負が決まりましたね。最終スコアは63-53で福岡第一が勝利、4年ぶりの優勝を果たしました。福岡第一のディフェンスが嵌ったのか、これまでチームを引っ張ってきた福岡大大濠の2年生(渡邊、湧川、高田)が全く得点を重ねることができず福岡第一の快勝となりました。

 

4年ぶりの福岡対決でしたが安定して成績を残せるというのはリクルーティングがしっかりしているのでしょうね。当然その裏にはこのチームでバスケットがしたいという中学生を惹きつける指導者の魅力もあるのでしょうが。実際に福岡大大濠などはスターターは県外から来て慣れない地で生活をしながら研鑽して決勝まで勝ち上がってきたわけですし。

年末年始のこの時期になると高校駅伝高校バスケにおいて外国人留学生の起用が一部で未だに取り沙汰されますが、私の考え方はシンプルで「当事者が受け入れているのであれば外野がつべこべ言う必要なし」というものです。都道府県代表はその都道府県の中学出身であるべきで越境入学など許さんとか(高校野球では未だにありますよね)、外国人留学生を高校で起用するのは卑怯だなどという考え方をする人も一定数いるようですが、それらは全て観戦している方が学生スポーツに感情移入したいために言っている話でありプレーする当事者には関係ないことだと思います。

 

 

 

 

 

2023ウィンターカップ男子準決勝

女子の決勝の後の表彰式を終えて男子の準決勝が行われました。対戦カードは土浦日大VS福岡大大濠藤枝明誠VS福岡第一です。女子の決勝と男子の準決勝が同日開催となりますが、女子の日程を男子にあわせようとすると女子と男子の準々決勝の合計8試合を同日にこなせないからこういう日程になっているのでしょうね。

 

第一試合 土浦日大VS福岡大大濠

土浦日大は準々決勝でインターハイ王者の日本航空を破ってノーシードから勝ち上がり、福岡大大濠美濃加茂との激闘を制しての準決勝進出となります。どちらも名門ですね。

試合は前日の日本航空戦でみせた3pt攻撃をあまり見せずにミドルレンジで勝負をする形でしたが福岡大大濠が上手く守って前半の土浦日大の得点を22点に抑えて、33-22で福岡大大濠のリードで終了。後半に入って土浦日大福岡大大濠のディフェンスに対して適応し始めたのか得点を重ねて一時3点差まで詰め寄るものの最後は福岡大大濠が突き放して71-57で勝利し決勝へ進出。福岡大大濠は3年生でなく1年生、2年生が中心ですが強いですね。

 

第二試合 藤枝明誠VS福岡第一

藤枝明誠は開志国際を、福岡第一は東山を準々決勝で僅差で破ってきての勝ち上がりとなります。どちらも5試合目で疲労の度合いは同じでしょう。

前半は藤枝明誠赤間のシュートタッチがよくなく中々得点を重ねられません。一方福岡第一は山口、崎濱のミドルジャンパーが決まり前半を36-24でリードします。後半に入り少し当たりの戻ってきた赤間の連続得点で点差を6点差に詰めるも福岡第一のディフェンスからの速攻による得点で再び2桁得点差にあけられて万事休す。最終的にはかなり点差が開き94-65で福岡第一の勝利となりました。世代屈指のスコアラーと言われていた藤枝明誠赤間にとっては少し残念な高校最後の試合となりました。一方福岡第一は準々決勝の激闘の疲労を感じさせない盤石の勝利です。

 

ということでウィンターカップの最後を飾る男子決勝は福岡対決となりました。素人の野暮な予想はせずに決勝を楽しみたいと思います。