女子の準決勝2試合に続いて男子の準々決勝4試合です。もう4試合とも凄い試合で最後の試合が終わった時には見てるだけにもかかわらずこちらが疲れてしまいました。
対戦カードは以下の通り。
日本航空VS土浦日大、美濃加茂VS福岡大大濠、福岡第一VS東山、開志国際VS藤枝明誠の4試合。第4シードまでは全て勝ち上がってきており比較的波乱のない展開です。
前日の試合でも脅威のスタッツ(49得点、33リバウンド)を叩き出したジェラマイアを土浦日大がどう止めるかというのが注目の一戦。特にジェラマイアはインサイドの守備もよくファールも少ないのでファールトラブルにも追い込みにくいです。
試合の方は1Qから土浦日大は3ptをひたすら打ち続ける作戦。これが見事にあたり1Q終わって38-20で土浦日大リード。とはいうもののウォーリアーズではあるまいしこんなペースで3ptが決まり続けるわけもなく2Q、3Qで19点しか取れず、3Q終わって62-57で日本航空リード。このまま日本航空が押し切るかと思いきや4Qに1Qを思い出すような3pt攻撃で逆転して土浦日大94-85でインターハイ王者を撃破。信じて3ptを打ち続けたのもありますが、リバウンドで日本航空に負けなかったのが勝因でしょうね。実際にオフェンスリバウンドは土浦日大の方が多かったですし。
美濃加茂の試合を見るのは初めてですが延岡学園、正智深谷、育英と難敵を倒して準々決勝進出です。東海地域はどの県もバスケットが強いですね。あとは三重でメリノールあたりが伸びてもらえれば。
試合は1Qから美濃加茂がリードする展開で推移します。美濃加茂は最近のチームには珍しく3ptをあまり打たないチームですね。福岡大大濠は湧川の3ptが徹底マークされていることもあり、大会注目選手渡邊のインサイドで勝負していきます。3Qの終わりあたりから一進一退の展開ですがラスト1分で美濃加茂の攻撃を福岡大大濠が守り切って81-77で勝利。
第三試合 福岡第一VS東山
個人的にはメインディッシュなのですが、先の2試合が劇的で少し胃もたれしています。インターハイ、U18トップリーグで東山に敗れた福岡第一がリベンジできるのかというのが一番の注目です。東山の応援席には仮装したゴレンジャーみたいなのがいましたが、こういうノリは個人的には好きですね。学生最後の大会を楽しんでもらえればと。伝統校のOBとかは眉をひそめるかもしれませんが。
試合は瀬川のカットインを福岡第一が止められないことから終始東山がリード。瀬川は今大会かなりのハイペースで得点を重ねていますが、アシストに目覚めていた2年生エースが本来の点取り屋に戻るって『スラムダンク』の仙道ですやん。主人公感が半端ないですね。4Q途中まで東山が10点差をキープしていたものの最後にここまで外していた崎濱の3ptに屈して最終スコアは福岡第一が74-71で勝利。最後に決めた崎濱の集中力が素晴らしいのは間違いないですが、オフェンスが持ち味の東山が最後にガス欠しましたね。
インターハイでは東山の宴会部長がフリースロー時に「お手を拝借」と言っていましたが、彼は受験勉強で忙しいのか今回はいませんでした。そのせいか勝負どころで瀬川がフリースローを落としたのが悔やまれます。今大会を代表する2年生エースの踏ん張りとそれを最後に打ち破った怪我明けの3年生の意地。大会史に残る試合ではないでしょうか。
第四試合 開志国際VS藤枝明誠
ラストを飾るのは去年のチャンピオンの開志国際と藤枝明誠の試合。U18トップリーグも全勝で今大会の優勝候補です。藤枝明誠の応援席にはガチャピンのコスプレしたのがいます。東山と同じノリですね。絶対的なエースはいないものの豊富な選手層で勝ち上がってきた開志国際と、リバウンドはチノンソ、攻撃の軸は赤間の藤枝明誠という対照的な両チームの対戦です。
1Qから藤枝明誠がリードする展開ながら、後半を見据えてかローテーションしながらプレー時間をコントロールする開志国際がどこで追いつくかという試合状況。第三試合と同じく10点差で推移する中で開志国際の3ptにより猛追で、またこの試合も逆転ゲームかという雰囲気が会場を包みましたが、赤間とチノンソのフリースローで抜け出した藤枝明誠に対してラスト5秒で2点差を追う開志国際の最後の攻撃という激熱な展開。ただ藤枝明誠のチームファールが少ないためシュートを打たれる前にファールする事ができ、時間を削って見事藤枝明誠が76-74で勝利。
去年のリベンジを達成しました。ここまで得点量産というよりサポートに徹してきた赤間ですが、この試合も仲間を生かす形でゲームメイクしてそれにチームが応えた形だと思います。藤枝明誠はいいチームですね。
これにより準決勝は土浦日大VS福岡大大濠、福岡第一VS藤枝明誠となりました。本日も観戦予定ですのでいい試合が見られることを期待しています。
